最近、その性質から糖尿病の改善に注目を集めているのが酵母です。
酵母は英語でイーストと呼ばれ、外部から有機物を分解吸収することで活動する菌類です。ビールやパン作りに欠かせないものとして我々の生活とも馴染みが深く、目新しい成分ではありませんから、見直されつつあると表現した方が正しいかもしれません。
特にパン酵母は優れた特性を持ち、注目すべきは糖分や脂質などの有機物をエサとして食べるという点です。パン酵母が体内に入った糖分を先に消化してくれることで、血糖値の上昇を抑える効果が期待できると言われています。腸内の悪玉菌がエサにしているタンパク質も奪い取ってしまいますから、腸内環境を整える働きもあるようです。
さらに、パン酵母が豊富に含むβ(ベータ)グルカンは、マクロファージなど免疫システムの細胞を活性化させることでも知られています。自然治癒力を高めることから免疫強化食品としても注目されており、制ガン作用も報告されています。
これらの性質から、パン酵母は糖尿病やダイエット向けとして高く期待されています。
しかし、ただ摂取しただけでは胃酸に分解されてしまうために、パンなど普通の食品を食べただけでは効果が得られません。生きたまま腸まで届けるには、コーティングが施されたサプリメントなどで摂取する必要があると言われています。
また、眠っていた乾燥酵母が体内で活動を再開するため、発酵によってかなりのガスが発生することになります。健康な人ならゲップやおならが出る程度ですが、ガスによってお腹が張ってくるので潰瘍のある場合は危険性が指摘されています。